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傷だらけの栄光

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傷だらけの栄光(1956)

SOMEBODY UP THERE LIKES ME
メディア 映画
上映時間 113分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(MGM)
初公開年月 1956/12/15
リバイバル →東和-63.
ジャンル ドラマ/スポーツ








【クレジット】
監督: ロバート・ワイズ
製作: チャールズ・シュニー
原作: ロッキー・グラジアノ
ローランド・バーバー
脚本: アーネスト・レーマン
撮影: ジョセフ・ルッテンバーグ
音楽: ブロニスラウ・ケイパー

出演: ポール・ニューマン
ピア・アンジェリ
サル・ミネオ
アイリーン・ヘッカート
ジャドソン・プラット
ハロルド・J・ストーン
エヴェレット・スローン
ロバート・ロジア
スティーヴ・マックィーン
アンジェラ・カートライト
パティ・デューク
【解説】
 ニューヨークの下町に産まれ育ったロッキー・グラジアノが、不良時代(映画デビューのマックィーンも顔を見せる)、
軍隊時代を経てプロボクサーとなり、やがて世界チャンピオンとなるまでを描く。
ボクシングを始めるまでの前半部のテンポの良さもさることながら、
後半部でのダイナミックな拳闘シーンは圧倒的で、R・ワイズの演出はロッキーの半生をスピーディに、しかし丹念に紡いでいる。
映画に出始めてまだ間もないP・ニューマンに抜群の存在感があり、これが“実質上”のデビュー作(「銀の盃」の事は忘れて)と
考えてよいだろう。
伝記映画などという言葉だけでは括りきれない傑作。
アカデミー撮影・美術賞受賞。ペリー・コモの唄う同名主題歌も良い。
<allcinema>


(感想)

なんていい映画だろう!これも
昔、日曜洋画劇場で見た覚えはあるが、内容はすっかり忘れていた。
ポール・ニューマンは瑞々しく、ピア・アンジェリはとてもきれいだ。
(声が思っていたより高かったのはちょっとビックリしたが・・・)

冒頭からテンポが良く、退屈している暇がない。さりとて
緩急があり、また、コミカルな部分、感動的な部分、と至れり尽くせりの
良作だ。
さすが、ロバート・ワイズ。

ロッキー・グラジアノは実在の人物。
のちのスタローンの「ロッキー」をどうしても思い浮かべてしまうが・・・。

ロッキーの父親は昔、ボクサーだったが好きな女性に乞われて
ボクシングをやめる。
だが、そのために世の中を拗ねてしまい、酒浸り、息子にも暴力的で、
ロッキーを褒めることもない。
母親は愛情深いのだが、それでも悪環境の中、不良グループで
盗みや暴力を振るったりして少年院に送られてしまう。

そんなロッキーだったが、金の為にと行ったボクシングジムで
人生が変わった。
トレーナー達がロッキーの才能を買って、熱心に
コーチをするのだ。

いい人達との出会いがあって救われた。

ノーマと出会ったのも良かった。
最初は殴られるのを見たくない、とボクシングを辞めてほしがるが
ロッキーの母が説得する。
ロッキーにはボクシングしかない。
ならばノーマにもボクシングしかないロッキーしかない。
私の間違いを繰り返さないでほしい、と・・・

ノーマがロッキーの練習を見に行くところが面白かった。
殴りあわない、と言ってスパーリング相手とまるでダンスでもするかのような
動きを見せるが、これが傑作。大笑いしてしまった。楽しいなあ。

娘が生まれてからも面白かった。
殴られて傷ついた顔を見せるたびに娘に泣かれる。
最後は片目が腫れてお岩さん状態。
ノーマの方がギャっと驚くが、娘はその頃には少し大きくなって
落ち着いた態度、というオチ。それが面白かった。


若き日に犯した罪をネタに脅され、八百長を持ちかけられて
苦悩するが、クリームソーダ屋のおやじのセリフがいいんだなあ。

「うちの店も外も同じだ。飲んだら払わないと。
悪事にも、代償を支払う必要がある。単純なことだが分からんヤツもいる。
支払うときになって怒り出すんだ。“何でオレが?”って。
ソーダを飲んだからだ。払う覚悟もなくソーダを頼むなっていうんだ。」



過去に犯したことで脅されるのは理不尽化のように思うが、それも
自業自得。自分の蒔いた種。
全ては自分に返ってくる。
それを受け止める覚悟が必要なのだ。




最後の華々しいパレードで
「SOMEBODY UP THERE LIKES ME」と言う。
直訳すると「誰か上の方で僕を好きなんだ」
上の方だから「神様」に愛される、ということだろう。
転じて「幸運だ」という意味でもあるかもしれない。
字幕では
「俺はツイてる。神に愛されてる」と。
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確かにあのままならどうしようもないろくでなしで
将来も真っ暗、スラム街でつまらない死に方をしていたかもしれない。
(ソーダ屋のおやじが、ロッキーの仲間だった奴らがろくでもない
末路をたどっていたことを話していた)
ロッキーもその仲間と同じような運命だったかもしれない。
でも、ロッキーにはボクシングがあった。
そして母親、糟糠の妻、
トレーナーらの暖かい情愛というものがあって、
頑張ることができた。
父親とも最後には和解できた。


本当に後味の良い楽しめる映画だった。
若き日のマックイーンも出ている。

そして邦題もいい。
原題のままならイマイチ、ピンとこないだろう。
「傷だらけの栄光」この邦題のセンス。
誰が考えたのだろう。昔はいい邦題が多かった。


この映画、実は当初、ジェームス・ディーンがキャスティングされていたという。
しかし、事故死によってポール・ニューマンに回ってきた役。
彼はそのチャンスを生かし切って、大スターに躍り出た。
妻役のピア・アンジェリはジェームス・デイーンが恋した相手。
ピアのお母さんが反対して二人は結ばれなかったという。
そのピアも29歳で自殺したとか・・・。何とも悲劇であった。

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