FC2ブログ

アイ、トーニャ

itonya.jpg


【基本情報】
監督: クレイグ・ガレスピー
出演: マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャニー
上映時間: 121分

a3fb199fbf52dd215a01f813f42e0724.jpg

20180131192558.png

014187064b685373a318409baf01336a.jpg

73f5238e.jpg

cd75607661f1f2220c0b71dc519437af.jpg
現在のトーニャとマーゴット・ロビー。
元気そうで良かった。


TOHOシネマズにて  5月7日  鑑賞


*1992年リレハンメル
1994年アルベールビル両オリンピックに出場したトーニャ・ハーデイング。
アメリカ女子として初のトリプルアクセル成功者。
世界では伊藤みどりの後。

当時のことははっきり覚えている。
オリンピックが始まる前からナンシー・ケリガン襲撃事件についての
ニュースが日本でもセンセーショナルに報道されていた。

初めからハーデイングには「悪」のイメージがついていたのだ。
そのまま、オリンピックで演技を見ることに。
するとあの「靴紐事件」だ。

152552355826967645179_362656_004.jpg

リアルタイムで見た、この場面。
ジャッジに直訴して演技をやり直したが、結果は7位だった。
ケリガンが二位だった。この時の優勝者はオクサナ・バイウル。
私はバイウルを応援していた。

なんてふてぶてしく、キツそうな選手なんだろうと思っていたが
今にして思えば情報を鵜呑みにして、勝手にイマージが刷り込まれていたのだ。


しかし、この映画を見たからと言ってそのイメージが覆るかというと
そういう訳でもなかった。
ただし、ハーデイングに同情すべき点は多々ある。

あの鬼母の存在。
あれではまともな子は育たたないだろう。
ただ厳しいというだけではない、まだ幼いころに練習中にトイレに行きたいと言っても
コーチ代を払っているの私だよ、時間を無駄にするな、と言って
トイレにも行かさず練習を続行させるなど、常軌を逸している。


なんなんだろう。この母親は。
いつも殴って、暴言を吐いて、「この子は怒らせないとやる気が出ない」と
のうのうと言って、自分の暴言を正当化している。
そういう所はトーニャにも受け継がれていて、何でも
「私が悪いんじゃない」と、自己反省もなく周囲のせいにする。


せっかくスケートの才能があったのだから、それに打ち込んでいれば
こんな結果にならなかったかもしれないのに。
母親から受けるべき愛情がなかったから、それを男性に求めた気持ちはわかる。
だけど、もっとその道一筋に脇目もふらずに
邁進すれば、五輪で表彰台に乗れたかもしれない。

映画の最後にトーニャの本物の映像が流れるが、これが
パワフルでスピードがあって、エネルギッシュで素晴らしいのだ。
あんな演技ができた人だったのだ、とあらためて
残念に思った。

母親も最後までクズ、
夫だった男もその友達もどうしようもないクズ。

殴られても殴られてもグズグズと別れられなかったトーニャ、
母から受けた暴力で、それが当たり前の人生になっていた点は実に
気の毒で悲しい。
しかし、彼女にはスケートがあっただろう?
どうして一心不乱にそこに集中できなかったのかと、それが
悔しい。もし、その道一筋ができていてたら
・・・

そんな気持ちにさせるのだから映画として成功だな。
子役の子が可愛かった。ギフテッドに出てた子?だよね。
これで母親役のアリソン・ジャニーはアカデミー助演女優賞獲得。


最後の方で、法的でトーニャが訴える。
「懲役してもいい。刑務所に入ってもいい。
だから私からスケートを奪わないで。
私にはスケートしかない」という
悲痛な叫びが哀しかった。
マーゴット・ロビーの迫真の演技が胸を打った。



見ながら真央ちゃんのことも思い浮かんだ。
作中、「みんな、3Aがいかに難しいかわかってない。
高難度だから誰も挑戦しないんだ。」
(トーニャが挑戦したころにはすでに伊藤みどりが3A成功させていたが)

本当にその通りで、女子が今に至るもなかなか3Aに挑戦もしない、
成功も少ない、というのは3Aがどれだけ難しいかを示している。
しかし、日本のマスコミは真央ちゃんの3Aを、そこまで難しいものだとは
あまり言わなかった。
跳んで当然のような報道だった。
あれだけ長い間跳び続けることができたのがどれだけ奇跡的な、
超人的な事かを言わなかった。
だから一般的にはそこまで偉大だと浸透していないのではないかと思う。

奇しくも昨日、TV番組で中居が「3Aってそんなに難しいの?何が難しいの?」と
聞いていたが、まさに一般的にはそんな感覚なんだろうなと思う。

何しろTV番組で「実は飛べたけど敢えて3Aははずした」などと
負け惜しみとしか思えないことをいけシャアシャアと言ってしまう元金メダリストが
いたりするのだから。

3Aがなくても金メダルとれた、と言いたいのだろう。
そこまですごい技ではない、と。
醜い負け惜しみだ。
跳べたら絶対、試合に入れていたはずだ。
跳べないから入れられない、それにつきる。
しかしそれを認めたくないから「3Aは大したことない」
「真央は3Aを入れなければヨナに勝てない」という印象操作を行ったのだ。


今、こうしてトーニャの(真実かどうかはわからないが)
映画が出来て、3Aがどれだけ難しいか、それを長年跳び続けることができた浅田選手が
いかに偉大か、ということに思いを致してくれる人が一人でもいることを願う。


ただ、そんな金メダリストよりも世界的に人気と認知度が高いのは
やはり浅田真央なのだけど。
スポンサーサイト

コメント

こんばんは(^ ^)

私もケリガン事件の騒ぎとハーディングのOPをリアルタイムで見ていていた1人です。
この映画も早く観に行きたいのですが、中々時間が合わずじまいで(T . T)
ハーディングの現在は数年前にThe Price Of Gold,"というテレビのドキュメンタリーになっていて、それを見た記者のブログもハーディングに同情的に書いてあり驚きました。映画の内容を読む限りではこういう事だったのですね。
真央ちゃんの3Aがいかにすごいものだったか、報道は事実を握り潰して平気です。
ハーディングとケリガンの事件も、彼女達はマスコミに食われた、と評してありました。
真央ちゃんの新しい挑戦が大成功すると良いですね!

Re: タイトルなし

こんにちは。
コメント有難うございます!

ケリガン襲撃事件は当時、かなりセンセーショナルに報道されていましたねえ。

そんな中でもハーディングがよくオリンピックに出られたなあと思っていたら、
映画の中でもありましたが、実際委員会は出場させない意見が多かったけれど、
高視聴率が見込めるのに、出場させない訳はない、って言ってましたから
良くも悪くもアメリカらしいなあ~と。(微笑)


真央ちゃんの3Aは、今見ても素晴らしいですね。
伊藤みどりさんの3Aは勿論、パワフルで、高さ、幅があり男子並みに凄いのですが、
真央ちゃんのは本当に軽やかで羽根が舞うようで優雅なんですよねえ・・・。
それをあれだけの長期に渡って成功させたことを、もっとメディアは
報じて称賛するべきですが・・・。


真央ちゃんのサンクスツアー、想像以上に素晴らしいもののようですね。
まずは、新潟で成功を収めたようで嬉しいです。
今後も大成功を心からお祈りしています!v-238

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)