FC2ブログ

裏切りのサーカス

545d657d-s.jpg

2011年9月16日 制作国:イギリス・フランス・ドイツ

原題:ジョン・ル・カレ『Tinker Tailor Soldier Spy』
監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本:ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン
音楽:アルベルト・イグレシアス
制作:スタジオカナル、ワーキング・タイトル・フィルムズ


キャスト
ゲイリー・オールドマン
コリン・ファース
トム・ハーディ
マーク・ストロング
キーラン・ハインズ
ベネディクト・カンバーバッチ
デヴィッド・デンシック
スティーヴン・グレアム
サイモン・マクバーニー
トビー・ジョーンズ
ジョン・ハート
スヴェトラーナ・コドチェンコワ
キャシー・バーク
ロジャー・ロイド=パック
クリスチャン・マッケイ
コンスタンチン・ハベンスキー
マイケル・サーン





あらすじ


東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。
そんな中、英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロール(ジョン・ハート)は、組織幹部の中に長年にわたり潜り込んでいるソ連の二重スパイ<もぐら>の存在の情報を掴む。
ハンガリーの将軍が<もぐら>の名前と引き換えに亡命を要求。
コントロールは独断で、工作員ジム・プリドー(マーク・ストロング)をブダペストに送り込むが、
ジムが撃たれて作戦は失敗に終わる。
責任を問われたコントロールは長年の右腕だった老スパイ、ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)と共に組織を去ることとなる。直後にコントロールは謎の死を遂げ、引退したスマイリーのもとに<もぐら>を捜し出せという新たな命が下る。
標的は組織幹部である“ティンカー”ことパーシー・アレリン(トビ-・ジョーンズ)、“テイラー”ことビル・ヘイドン(コリン・ファース)、“ソルジャー”ことロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)、“プアマン”ことトビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)の4人。
過去の記憶を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。浮かび上がるソ連の深部情報ソース<ウィッチクラフト>、
そしてかつての宿敵・ソ連のスパイ、カーラの影。やがてスマイリーが見い出す意外な裏切り者の正体とは……。

冷戦時代の敵の実態が見えない不安や混乱を背景に、イギリスの諜報機関の内通者をじわじわとあぶり出す「裏切りのサーカス」は、情を横糸にした密度の高いプロットと、いぶし銀のような演技のゲイリー・オールドマンとオスカー級の豪華キャストの卓越したパフォーマンスにより、非常に見応えのある作品になっています。


(解説)
原作者のジョン・ル・カレは、作家生活50年以上に及ぶスイギリスのスパイ小説の大家で、
スイスのベルン大学とオックスフォード大学のリンカーン・カレッジで学び、
イートン校で2年間教鞭を執った後、外務省に入り、MI6に所属、冷戦時代のピークであった1950年代〜1960年代に主に西ドイツで諜報部員として働きました。
外交官として働く傍ら、その経験を元に小説を書き始め、1961年(29歳)のとき発表した「死者にかかってきた電話」で小説家としてデビュー、1963年の「寒い国から帰ってきたスパイ」でエドガー賞長編賞を受賞し、
世界的に評価を得ます。イギリスの諜報部員を描いた小説といえば007が有名ですが、
自身が英諜報部員であったジョン・ル・カレの冷戦時代のスパイ小説はそれとは趣が異なり、
スパイの生々しい現実を描いています。



原作となった「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(1972年)は、ジョージ・スマイリーを主役としたシリーズの第一作で、
戦間期から1950年代にかけてイギリスで活動、MI6の幹部も名を連ねていたソ連のスパイ網「ケンブリッジ・ファイヴ」をヒントに書かれています。
シリーズの主人公ジョージ・スマイリーは、その一部をジョン・ル・カレのMI5時代の上司であり、
作家であるジョン・ビンガムをモデルにしてしており、ジョン・ル・カレ自身の諜報機関での経験と相まって、
作品を非常にリアルなものにしています。
また、単にリアルなだけではなく、登場人物の様々な情が絡まることにより、非常に密度の高い作品となっています。



「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は小説として有名なだけではなく、1979年にはBBCで7話(アメリカでは6話)の
連続テレビ・ドラマになるなど映像化もされている作品で、これまでにジョージ・スマイリーを演じた俳優も5人います。
本作でスマイリーを演じたゲイリー・オールドマンは、イギリス流ハードボイルドとも言えるスマイリーについて次のように語っています。

『スマイリーは英国諜報部に所属するスパイだ。原作者ジョン・ル・カレ(元・英国諜報部員)自身の経験がリアルな人物を創り出したんだ。ジェームズ・ボンドとは対照的に描かれていて「アンチ・ボンド」なんだよ。穏やかで、聡明で、洞察力がある。スパイ活動の探究者であり、機知を生かして官僚機構も巧みに操る。並外れた記憶力があって、何事に対しても呑み込みが早いんだ。そして人間の些細な欠点、弱さ、誤りやすさを、生まれながらに察知する力を持つ。自分の仕事の、暗く、非論理的で、酷い側面を認識して、理解しながらも強い道徳観を持っている。一方で、彼の中には、沈んだ思いや悲しみがある。

ジョン・ル・カレの作品には彼自身が投影されていてセリフや登場人物の中に彼が見え隠れしている。自伝的な小説と言っても過言ではないね。作品からは彼や家族の姿がうかがえる。特にこの作品の原作はその要素が強いと思うよ。

原作で描かれている彼の容姿は決してスマートではないんだ。体形が悪いせいで高級な紳士服を着ていても似合わず、背が低く太っていて眼鏡をかけている。でも容姿は関係ないんだ。ル・カレは「自由に演じろ」と言ったよ。自分のスマイリー像を作ればいいと。私たちはスパイ活動に対してかなり非現実的な見方をしがちだけど、ル・カレはその実態を見せていると言える。ル・カレと長い時間を過ごし話し合いながら、彼を観察して細かい点をいくつか参考にしたよ。』



スマイリーは「部屋の温度まで体温を下げ、その後は体温を調節して熱を失わない」と原作に記述され、
周囲にとけ込むほどもの静かだが決して流されることのない男として描かれています。
米ソの冷戦が過去のものとなり、映画そのもの質が問われる現在、
ゲイリー・オールドマンがスマイリーを演じなければこの映画は頓挫したとも言われています。
(ネットより)



5135de0a9b7de27e5eddd0309df2c3b6.jpg

bf918d5d-s.jpg

4e4b0aa389d5d56881acf9c63234d261.jpg

5ee6604a0bff4fe7088619f7a34b0aa4.jpg

27e02efa47347721c8678a93ee1ff75b.jpg

cb6cfd39a5010360a5b150882176521f.jpg



(ネタバレあり  感想)

えーと、サーカスってのは英国諜報部のこと。
いきなりマーリンが、いやマーク・ストロングがジョン・ハートの命を受け
ハンガリーはブダペストに行って、なんだかんだあって撃たれる。
出てきていきなり死んじゃったよお~と思っていたら
生きてた。
後で出てくる。

なかなか静かなトーンで淡々と描かれていてクール。
こういう雰囲気は苦手ではないのでいいのだけれど、何とも
登場人物がややこしくてわかりにくかった。
お話自体はシンプル。
諜報部の中にいる「裏切り者を探せ」ってこと。
だけど、KGBの「カーラ」とか頻繁に名前は出てきたりするけど、結局
出てこないで話だけなので「誰だったっけ?」ってややこしくなる。
だから正直、もう一回見ないとちゃんと把握できない。

皆の意見を見ていたら、私みたいにややこしかった、っていう人も多かったので
年のせいで理解力が鈍くなったというだけではないとわかって
少しホッとする。
いや、でも集中力は衰えたな。
こういうムードのある映画、好きなのだが
忍耐が必要になってしまった。

だけど、面白い。
ハラハラするサスペンスもある。

ゲイリー・オールドマン、
ジョン・ハート、
ベネディクト・カンバーバッチ、
コリン・ファース、
マーク・ストロング、
トム・ハーディ

などの顔ぶれが実に良かった。
地味な話だが俳優の彩りで、随分印象的になっている。

▼人物相関図
裏切りのサーカス

48529246-s.png



原題の「テインカー、テイラー、ソルジャー・・・」っていうのは
マザーグースの歌の一節なんだそう。
コントロール(ジョン・ハート)が、暗号に使う。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)