思い出トランプ



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2018年04月13日放送
思い出トランプ

人生は一枚の思い出トランプ...。誰もが気づかずに見過ごしている人生の情景を鋭く、鮮やかに描き「直木賞」を受賞した向田邦子珠玉の作品。
その名作を演出家・久世光彦が独特の世界観で描く。

【ストーリー】
結婚して 6 年になる半沢英子(田中裕子)は、夫・秀一(小林薫)、来年小学校に上がる一人息子の健太(内大輔)、女手一つで秀一を育てた姑のツヤ子(加藤治子)とともに暮らしていた。
何が不満ということもないが、英子は胸の内にくすぶり続けているものを感じていた。
そんな中、ふいに掛かってきた一本の電話をきっかけに、夫のそばにトミ子(洞口依子)という若い女がいることが判明。半沢家の平穏な日常は静かに崩れていく。

【スタッフ】
原作:向田邦子
脚本:寺内小春
監督:久世光彦

【出演者】 田中裕子、小林薫、加藤治子、洞口依子、岸部一徳、内大輔 ほか


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*最初から姑は、対抗意識、嫉妬みたいなものを燃やしている。
年齢の設定はわからないが、ピンクのワンピースを着たりして
若作りをしているのだろうが、60代くらいなんだろうか。
これが70、80あたりになるともう少し嫁との年齢差ができ、
生々しさが薄らぐのかもしれないのだが・・・。


とにかく日常を描いているのに、サスペンスがある。
不穏な空気、ハラハラドキドキ、得体のしれぬ怪しさ・・・。
こういうのが本当にうまいね、向田邦子は。
そしてそれをうまく描く久世さん。

また、配役がイイ。
女の部分を色濃く残す姑の加藤治子。
どこかしら艶めいている、いや艶っぽさを失いたくないと足掻いてるのかも。
そして、金銭的にも家庭的にも苦労し、寂しい思いをして育った息子、
そのせいか少し吝嗇気味で、そこがかまいたくもなるだろうし
鬱陶しくもあるという男を子林薫。
平凡極まりない普通のお嫁さん然とているが、心の奥底に
般若の顔がありそうななさそうな妖しの雰囲気を醸し出す嫁役に
田中裕子。
愛人役に洞口依子。
親切な医者役に岸部一徳。

もう、これ以上ないという布陣。
満足。


可哀想とか、悲しいとかいうような感情とはまた違うような、
見てる間中、唇をかみしめながら悔しいような、ざわざわした気持ちになって、
そして何故か最後には不思議な安堵感・・・のような後味が・・・。
不思議。

不思議なお話。でも、人間の持つ闇の部分、隠しておきたい部分、
しかし誰にでもありそうな部分が
それとなく描かれていて秀逸だ。

それにしても
子供の指を切ってしまうのは怖い。
とても怖い。
このドラマとは別に、「大根の月」というのも見たことがあるが
(萬田久子出演)そこでも描かれた子供の指を切ってしまうシーンが
強烈に頭に残っていて総毛立つような
怖さ、恐ろしさがある。
あの部分だけはまともに見ていられない。

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