第50回  全国高校野球選手権大会  青春

第50回全国高校野球選手権大会 青春(1968年製作の映画)

製作国:

日本

/ 上映時間:96分
3.4
監督

市川崑

脚本

井手雅人
白坂依志夫
伊藤清
谷川俊太郎


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(感想)

第50回を記念して作成された映画。
監督は市川崑。

よく考えてみたら、この映画から50年が過ぎている。
今年、100年を迎えることになるのか。

この50回記念の年の翌年が、伝説の「三沢対松山商業」の決勝戦が
行われたのではなかっただろうか。
太田幸司、私にとっては初めての「高校野球のヒーロー」だった。
延長18回、翌日に持ち越し、
たった一人で投げ抜いた、その端正な顔立ちと悲劇的な結末が相まって
社会現象になる程の人気だった。


そして本作ではそのようなスーパースターは出ることはなかった。
しかし、各地方での練習風景は見ごたえがあった。
雪深い地方では冬は外での練習はできず、校舎の廊下を利用しての
体力づくり、鍛錬、
また都会派都会でグラウンドが狭く、他の部活とぶつかりそうになりながらの練習、
あるところでは地元の神社の階段が練習場所、
などなど当時としては練習環境に恵まれない学校が多く、その様子を伺い知れたことは
貴重だった。


甲子園の応援も、今のような流行りの歌を使うでもなく
地味で清々しい。
ユニフォームも何だかぐっと素朴だ。

平安高校も出ていた。いい試合だった。
広陵も、もうこの当時から「強豪」として紹介されていた。
智辯もすでに大物の風格。
伝統が脈々と続いて今があることを実感す。

第一回の始球式の様子の写真が映し出され、
伝説の「中京対明石」延長25回の大熱戦もちゃんと
フィルムが残っていて、感動的だった。
延々と続くゼロ、ゼロ、ゼロ・・・。
あれだけの試合はもう二度と見られない。
選手の体を思うと、負担は減らすべきなのだが、
今度からはタイブレークも導入するとかでますますドラマチックなものは
見られなくなるのかもしれない。


甲子園に出場した選手が、出征し、
戦死したこともチラっと紹介される。
胸が一杯になる。
ここには出てこなかったが、
沢村投手(彼は出征当時すでに読売巨人軍に所属)も、
三度も戦地へ赴き、ついに戦死してしまった。

沢村投手は
戦地へ行き、手りゅう弾を80mとも言われる距離を
何度も投げさせられ、肩を壊してしまった。
しかし、不屈の精神で、プロ野球に復帰、フォームを
サイドスローに変えて臨んだ。

その血の滲むような努力をあざ笑うかのように三度の招集。
何とも辛い結末となってしまった。


話がそれたが
今はそのような心配はなく、青春の総てを
野球にかけることができる。

それは例えようもなく幸せなことだと感じた。
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