細雪

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細雪 あらすじ【起・承】

昭和13年、春。大阪の船場で老舗の暖簾問屋だった蒔岡家の四姉妹は今年もいつものように花見をするため京都の料亭に集まっていた。

本家を守る長女の鶴子(岸恵子)は婿養子で銀行員の辰雄(伊丹十三)と子供たちと、上本町の屋敷で暮らしている。船場の店家屋は先代の父が残した借金のために手放し、本家は上本町に移っていた。

次女の幸子(佐久間良子)は同じく婿養子で百貨店に勤務する貞之助(石坂浩二)と娘の悦子と、芦屋にある分家で暮らしている。まだ独身の三女・雪子(吉永小百合)と四女・妙子(古手川祐子)も分家の方で預かっていた。しかし2人の生活費は蒔岡の財産管理をしている本家の方から出ていた。

花見の席で鶴子と幸子は雪子の縁談のことで喧嘩をする。さらに最近人形作りを始めた妙子が自分の財産を渡して欲しいと鶴子に頼み、本家と分家の立場の違いで鶴子と幸子はぶつかる。それでも姉妹はいつも最後には仲直りをするのだった。

鶴子と幸子にとって妹2人のことは心配の種だった。姉妹の中で一番器量良しでおとなしい雪子には男を惹きつける独特の魅力があり、辰雄や貞之助も雪子に対して特別の感情を持っているようだった。それもあって雪子には早く結婚して欲しいのだが、本人は何度見合いをしても結婚を決めようとしない。すでに雪子は30歳になっていた。

周囲が雪子のことばかり心配するのを妙子は不服に感じており、姉や義兄に反抗的だった。5年前には船場の貴金属商店のぼんぼんである奥畑と駆け落ち騒ぎを起こし新聞沙汰となり、それがきっかけで妙子と雪子は本家から分家へ居を移したのだった。妙子は今も奥畑と切れておらず、さらに板倉という駆け出しの写真家とも付き合っていた。

紅葉の季節。妹2人を預かる幸子と貞之助は、雪子の縁談と妙子の監督に翻弄され続けていた。そんな時、辰雄に東京転勤の辞令が下りる。丸ノ内支店の支店長となる栄転であったが、大阪を出たことのない鶴子は喜ぶどころか大反対し、辰雄を困らせる。

細雪 あらすじ【転・結】

妙子の恋人であった板倉が中耳炎を拗らせて急死してしまい、それからの妙子はますます荒んでいく。奥畑は妙子に捨てられ、さらに放蕩三昧な生活態度と店の商品を勝手に持ち出していたことで勘当されてしまう。今の妙子は三好というバーテンダーに入れ込み、三好のバーに通いつめていた。そんな妙子を奥畑はしつこく追いかける。

父母の法事の席で辰雄の転勤の話と雪子と妙子のことが問題になる。蒔岡の家にこだわる叔母は、辰雄が転勤を断れないにしても雪子と妙子は本家に戻るのが筋であると説教をする。妙子は叔母と衝突し、本家に戻るくらいなら死んだほうがマシだと言い出す。

雪子は東谷という華族出身の男と見合いをする。家柄も人柄も申し分のない東谷を雪子も気に入り、縁談は順調に進んでいた。ところが妙子が家出をして三好のところへ行ってしまい、分家はそのことで奥畑から金をゆすられる。奥畑のことは金でカタをつけるが、東谷が妙子のことをどう思うか、幸子たちはそれを心配していた。

暮れも押し迫った頃。幸子と雪子は本家に呼ばれる。鶴子は蔵で道具類の整理をしながら、辰雄と一緒に東京へ行く決心をしたと話す。強い絆で結ばれている姉妹は涙を流して互いの苦労をねぎらい合う。

雪子は東谷が妙子のことを理解してくれ2人の関係は順調であることを報告する。妙子も三好との慎ましい暮らしの中で自分なりの幸せを見つけており、姉妹はそれぞれ前向きな方向で変化をしていた。

鶴子たちが東京へ行く日。雪のちらつく大阪駅には貞之助と雪子と東谷が見送りに来ていた。幸子は別れが辛いからと見送りには来ず、妙子の借家を訪れていた。汽車が出発し、涙を流して鶴子たちを見送る雪子の肩を東谷がそっと抱く。貞之助は複雑な面持ちでそんな2人の後ろ姿を見ていた。

小さな料理屋の2階で、貞之助は昼間から盃を重ねる。嫁に行く雪子を想い、貞之助はやけ酒を飲みながら泣いていた。


作品概要

製作年:1983年
上映時間:140分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:市川崑
キャスト:岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子 etc
(以上ネットより)


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「細雪」はこれまでに3度映画化されており、いずれも日本映画史を代表するトップ女優が出演して話題となった。
最初は1950年に、花井蘭子、轟夕起子、山根寿子、高峰秀子、伊志井寛、河津清三郎、田中春男、
田崎潤、浦辺粂子、藤田進、香川京子、横山運平などのキャストで制作された。

最初は1950年
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2度目は1959年に、轟夕起子、京マチ子、山本富士子、叶順子、川崎敬三、根上淳、菅原謙二、船越英二、信欣三、山茶花究、浦辺粂子、三宅邦子、北原義郎、川上康子、八潮悠子、藤田佳子、穂高のり子、瀧花久子、村田知英子などが出演。

2度目は1959年
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そして、1983年には市川崑監督がメガホンを執り、岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子、伊丹十三、石坂浩二、岸部一徳、桂小米朝、江本孟紀、小坂一也、小林昭二、辻萬長、常田富士男、浜村純、横山道代、三宅邦子、細川俊之、三條美紀、仙道敦子、頭師孝雄、橋爪淳などの豪華キャストが顔を揃えた。

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伊丹十三も出演。

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中でも佐久間良子がとても美しい。
息をのむほど・・・と言っても過言ではない。

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三作とも見ている。
最初の高峰秀子の作品は少し長く感じた。
出演者はみな、見ごたえがあってよかった。轟夕起子は貫禄があるし、
山根寿子も綺麗だった。高峰秀子も勝気で美しい。

二作目は大映作品。京マチ子、山本富士子、叶順子ら
美しさの絶頂期だったし、これはこれで良いキャステイングだった。


そして本作は吉永小百合が珍しい役。
おとなしく、何を考えているかわからないようなところがあり、
しぶとく抜け目がない。こういう役はあまりやらない人なので面白い。
そしてやはりこの頃は綺麗だ。

石坂浩二、伊丹十三、などはよく演じている。
みな、大阪弁がなかなか上手い。
大阪、船場の言葉はまるで京ことばのようにはんなりしている。
大阪弁ががさつで柄が悪いように思われているが本来は
このように綺麗なものだ。
関西から東京へ出ている芸人が「大阪弁」かのように喋るので
それが印象付けられているのだろうが、意外と大阪出身者よりも
兵庫とか奈良とかもいる。
(ダウンタウンは尼崎である。さんまちゃんは奈良である)

桂米朝さんの話す大阪弁は昔のものに近かったのではないだろうか。
品があるのだ。


見どころは女優さんの競演、桜などの四季の風景、そして
絢爛豪華な着物の数々だ。

この着物がひとつの売りになっていて、三松が提供している。
小説ではこの着物の豪華さだけは描き切れまい。
(小説の方は未読)
谷崎潤一郎の作品は「鍵」「春琴抄」「台所太平記」くらいしか読んでない。
この「細雪」も読んだ方の感想を見ると、かなり映画では改変してあるらしい。
市川流に毒々しくなっているのだろうか。
しかし、テンポも良く面白く見られた。

最初のシーンでは桜の花の影が障子越しに感じられる淡いピンクが
浮かび上がり、とても綺麗だ。


今、ドラマで「平成細雪」が放送されているが、これはこれで
なかなか面白い。どうせ見劣りするだろうと思っていたが、
やはり原作の持つ「力」があるのだろう、確かにこれらの映画と比べれば
確かに小物な感じはするけれど、現在では致し方ないだろう。
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