ギフテッド

キャストの紹介

フランク・アドラー: クリス・エバンス
メアリーの叔父で彼女を引取り、育てている。元大学助教授で今はレジャーボートの修理屋。
メアリー・アドラー: マッケンナ・グレース
フランクの姪。フランクとともに暮らす。天才的な数学の才能を持つ。
エバリン・アドラー: リンジー・ダンカン
メアリーの祖母、フランクの母。メアリーを引き取って数学者にするための教育を受けさせようと計画。
ボニー・ステーブンソン: ジェニー・スレイト
メアリーの先生。メアリーの才能に気付く。
ロベルタ・タイラー: オクタビア・スペンサー
クリスとメアリーの住む家の大家でメアリーの親友。
ネタバレあらすじ

フロリダのタンパに近い小さな町に7歳になるメアリー・アドラーは叔父で事実上の
保護者であるフランク・アドラーと片目の潰れた猫フレッドとともに一緒に住んでいました。

隣には彼女らが住む家の大家でメアリーの親友、アラフォーの女性のロベルタが住んで
います。

初めて小学校へ行ったクラスで、メアリーは2桁 X 3桁 の暗算をして見せ、担任のボニー・
ステーブンソンを驚かせるのでした。

同年代の子供達の幼児さに嫌悪感を示し、授業のレベルの低さに退屈な様子のメアリーは、
12歳のいじめっ子が同じクラスの男子生徒に対するいじめをみて、ハードカバーの本で
殴りつけてしまいます。

メアリーが暴力事件を起こした為、フランクが学校に呼び出され、注意されるとともに、
メアリーのような特別な才能を持った子供達用の特別な学校への転入を、奨学金とともに
勧められますが、フランクは普通の学校生活をメアリーに送ってほしいために断るのでした。

それは過去にフランクの姉、ダイアンがメアリーのように才能ある数学者の道を進んで
いたものの、そのために犠牲にさせられたものを見てきた経験からの判断でした。

ダイアンはとても優秀で将来を約束された数学者で、「ミレニアム懸賞問題」の一問、
「ナビエ・ストークス方程式の解の存在と滑らかさ」について研究をしていましたが、
メアリーが6ヶ月の赤ん坊だったとき、自殺をしてしまい、ボストン大学で哲学の助教授
だったフランクは、大学を辞め、メアリーを引き取って一緒にフロリダに移り住み、
以来、レジャーボートの修理屋として暮らしていたのです。

メアリーの特殊な才能を知った校長は、メアリーのことを詳細を調べるのですが、その
結果、フランクの母親でメアリーの祖母であるエバリンの知るところとなります。

エバリンはメアリーが10億人に一人という才能を持っている数学の神童だと信じており、
彼女の親権を取ってボストンに移り住ませ、母親のダイアンのような熱心な数学者になる
ための特別な教育をしたいとしていました。

しかしフランクは、ダイアンはメアリーに、彼女自身が体験できなかった普通の学校生活
を送って普通のこどもとして育ってほしいと望んでいたとして、エバリンの考えに反対します。

その結果、エバリンはフランクを相手取ってメアリーの親権を争う裁判を起こすのでした。

裁判の過程で、メアリーの父親が見つかり、エバリンは父親からの合意がないまま、
メアリーはフランクとともに暮らしていることを突きつけ、父親の選択による形で親権を
取ろうとしますが、フランクの弁護人から父親はメアリーのミドルネームを知らないこと、
メアリーのフルネームでググれば2ページめにメアリーを紹介する新聞の記事が出ている
ことを示し、父親に初めからメアリーと関わる意思のないことが明らかになるのでした。

しかしそれは、メアリーを傷つけることにもなり、彼女は自分の父親が自分に全く興味が
ないこと、会いたいとも思っていないことを知ることになってしまいます。

ひどく傷ついたメアリーを慰めるため、フランクはロベルタと一緒にメアリーを病院に
つれていき、全く見も知らない家族に新しい家族の一員が加わったときの大喜びする姿を
みせ、メアリーが生まれたときも同じように家族が大喜びしたんだと伝えるのでした。

裁判ではエバリンがダイアンに行った育て方が明かされます。
自身も数学の研究をしていたエバリンは、ダイアンの才能に気がつくと彼女に英才教育を
施しますが、それは数学以外のことは全て犠牲にさせる激しいものでした。

ダイアンが17歳のとき、近所に住む男の子と恋に落ちたときも、諦めさせるように仕向け、
それでも男の子と一緒の時間を過ごしたかったダイアンは家を抜け出してスキーリゾート
へ一緒にスキーに出かけたのですが、なんとその時、エバリンはその男の子を誘拐の容疑で
訴えたのです。

もちろん、男の子との間はそれで引き裂かれ、ダイアンは二度と彼を見ることはありません
でした。

しかしエバリンは今でも間違ったことをしたとは思っていないことを強く反論し、全世界に
貢献するためには、それくらいの犠牲は当たり前だ、と主張します。

フランクにとって有利に運んでいるかのように見えた裁判ですが、エバリン側はフランクの
経済的な不安定さをついて反撃してきます。

会社に所属して船の修理屋をしているわけではないので、保険に加入しておらず、医者に
かかるには全て自費で賄わなくてはなりません。

また、ある夜に酔っ払いに絡まれて喧嘩に巻き込まれた際に、一晩警察の牢屋で過ごした
過去がありますが、その版、メアリーは誰に面倒を見てもらっていたのか、ということも
突っ込まれます。

フランクの弁護人、グレッグは経験上、裁判長が好む判断基準をよく知ることから、
和解を提案します。

昔ながらの考えを持つ裁判長は、おそらくエバリンのことを好んでいませんが、フランクの
不安定な経済状態も快く思っていません。

おそらく彼の判断は今後のメアリーの成長に伴って必要となる経済的バックグラウンドの
確実性で、そうなるとどうしてもフランクが負ける可能性が高くなります。

グレッグは和解案として、メアリーをフランクの家から25分しか離れていない里親の元に
ださせ、フランクとの面会のスケジュールを決め、週末はフランクの家に泊まることも
できるようにし、メアリーが12歳になった時点で彼女自身が住む場所を決められるという
条件をつけることを提案します。

裁判に負けて完全に親権を失い、メアリーがボストンで暮らすようになるよりは、と
フランクは和解案を承諾し、エバリンも和解案に応じます。

しかし、きちんと説明して理解させたとはいえ、本当に別れる際にはフランクと別れたく
ないと半狂乱になってしまいます。そんなメアリーに後ろ髪を引かれる思いでトラックに
飛び乗り、振り切るように走らせるのでした。

フランクもメアリーのいない生活にとても落ち込んでしまいます。
しかしもっとショックなのは、面会の日にメアリーをたずねると、メアリーはフランクに
会いたくない、と言っていると伝えられ、再会できないのでした。

そんなとき、ボニーが地元の図書館の掲示板に捨て猫の里親を探しているというポスターに
気がつきます。そのうちの一枚はメアリーといっしょに新しい家にいったフレッドでした。

ボニーは急いでフランクに伝えます。
メアリーが会いたくないと言っていることについて、ショックながらもその言葉を信じて
いましたが、メアリーがフレッドを諦めたという話は信じがたく、何かおかしなことが
起こっていると直感します。

フランクは保健所にいって、フレッドを助け出し、誰がフレッドを何の理由で保健所に
持ってきたのかを聞き出すと、男性が猫アレルギーの問題で、と言って持ってきたのが
わかりました。

フランクはすべてを悟り、猫アレルギーのエバリンが裏で画策したことに気がつくのでした。
彼が里親の自宅にたどりつくと、メアリーはエバリンと一緒に離れで数学の特訓を受けて
いました。

メアリーの取り合いとなりますが、フランクはダイアンから預かった書類、ダイアンが
死ぬ前に解き明かした「ナビエ・ストークス問題」の論文をエバリンに見せつけます。
そしてダイアンの遺言、「この発見はエバリンの死後に発表するもの」ということも
告げるのでした。

ダイアンのエバリンに対する仕打ちにショックを受けるエバリンでしたが、フランクは
そんな彼女に取引を持ちかけます。
それは論文を発表させる代わりにメアリーの親権を放棄するというものでした。

エバリンはその取引に応じ、メアリーはフランクと一緒に家にかえることができるように
なったのでした。

その後、メアリーは大学の数学のクラスに参加し、午後から同年代の子供達と一緒に
普通の学校に参加するようになっているのでした。

(以上ネットより)


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(感想)
女の子はとっても可愛かったし、お話もシンプルだけど真面目な心温まるもので
普通に楽しめる。
そう、普通。

「感動」と言えるほど心が動かされることはなかった。

天才的な数学の能力を持った女の子。
彼女を育てる叔父。
その能力故に七歳になってから急に引き取りに来た祖母。
そしてよくある子供の取り合い、訴訟、裁判。
ということで思い出すのは「クレイマークレイマー」
あるいは「アイアムサム」
これらのような感動はなかった。

それで何故なのかを考えてみた。
そしてひとつ思うのはエピソードの積み重ねがないこと。

上記の二つの作品にあるのは
いかに主人公が悪戦苦闘しながら子供を育てたか、という点。
クレイマーの方はある日突然、奥さんが家出して残された夫は
息子の面倒をいきなりみなければならなくなる。
その悪戦苦闘ぶりが、ユーモラスに、また感動的に描かれた。
「アイアムサム」の方もそう。
赤ん坊を生んだ女は、すぐに失踪し、知的障害のあるサムが
いきなり一人で育てることになる。
普通の女性でも、シングルマザーで働きながらの子育ては大変なのに
障害を持った男が右も左もわからない状態で赤ちゃんを育てる、
その大変さをうまく描く、その大変さの中に愛情が育まれ
愛しさが増していく過程が描かれていることによって見るものは
感情移入できるのだ。

本作はその点が不足しているように思うのだ。
映画はいきなり女の子は七歳で始まっていて、
叔父が、女の子の親である姉に託され育て始めたことはセリフで説明されるが
言葉だけでは説得力が薄い。

例え少しでも映像が挟み込まれれば印象が違うと思うのだが・・・。


映画としては色々考えさせるようには出来ているとは思う。
才能のある子供を、普通に育てたい、という考え方、
才能をもっと開花させるために英才教育を施すべき、という考え方。
そのどちらが子供にとって最善なのか?

映画での祖母は自分のかなえられなかった夢を娘に託し
失敗、更にそれを孫に求めるという独りよがりな動機であったが、
そうでなく普通に考えた場合、せっかくの才能があるのだからそれをさらに伸ばしてやりたい、
と思うのも人情だ。もちろん、子供の気持ちが一番大事だ、
だが子供がまだ幼くて理屈がわからない年頃だった場合、一体
親、大人はどうすれば一番いいのだろうか。
例えばイチローなどのような一流アスリートは元来の才能に加え、
親がとにかく小さい頃から英才教育を施したことは事実である。
特にスポーツの場合、なるべく早くから始めさせた方が良いようである。

それを子供の自主性に任せていて果たして
それだけで才能が開花するものだろうか?という疑問もある。
子供時代位、人並みの楽しみを味わって普通に生きるのがいい、という
感が方も否定はしない。

でも、真央ちゃんもそうだが、「その道一筋」で子供のころから生きてきたから
今の真央ちゃんがある。
普通の子のような青春ではなかったかもしれない。
だけどその代わり、普通に暮らしていては決して見ることのできない景色を
見たことだろう。もちろんそれは彼女にとって茨の道の果てであり、
血の滲むような努力があってこそ、なのだが。

それができることこそが「ギフテッド」であり、その存在自体が
普通の人間にとっての神の賜物なのかもしれない。
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