駅馬車

録画してあったのをやっと見る。本当にこの頃集中力がなくなってきて困る。
HDDにまだ一杯入っている。早く見ないといけないのに(いけなくはないが)
「甘い生活」「大いなる西部」「ヘッドライト」「いとこ同士」「ロビンフッドの冒険」
などなどだ・・・。

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映画「駅馬車」のネタバレあらすじ結末


駅馬車

駅馬車の紹介:1939年アメリカ映画。巨匠ジョン・フォードの代表作のひとつ。
当時衰退していた西部劇をこの一本だけで復興させた傑作。
オーソン・ウェルズはこの映画を何度も見て研究し、処女作「市民ケーン」を作ったという。クライマックスの襲撃シーンは圧巻。
監督:ジョン・フォード・出演:リンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)、ブーン医師(トーマス・ミッチェル)ほか


駅馬車のネタバレあらすじ結末

映画「駅馬車」のあらすじをまとめたネタバレ記事を紹介します。結末・ラストまでネタバレ解説していますので、これ以降の「駅馬車」のネタバレはご自身の判断でご覧ください。



駅馬車のネタバレあらすじ:起

1880年、ニューメキシコ州ローズバーグに向かうひとつの駅馬車に様々な人が乗り込みます。
婦人連中に街を追い出された娼婦のダラス、
酒を飲むためなら何でもやる医者ブーン、
妊娠中の若妻ルーシー、
ウィスキーのセールスマンのピーコック、
さらに賭博師ハットフィールド。彼らに御者のバック、ウィルコック保安官を加えた計7人。


駅馬車のネタバレあらすじ:承

途中で銀行家のゲートウッドが乗り込みますが、彼は金を横領し、そのまま高飛びするつもりです。
そして最後にもう一人、馬が足を折ったため立ち往生していたリンゴ。
父と兄弟がプラマー兄弟に殺されたことを知り、その復讐をするために脱獄して、兄弟のいる街に向かう途中でした。
保安官は彼に好意を持っていて、返り討ちになるのを防ぐためにもリンゴを拘束状態に置きます。
馬車は最初の中継地アパッチウェルズに到着。名高いジェロニモがアパッチ族とともに馬車を襲う可能性があり、保安官と御者は乗客の多数決でこのままローズバーグに向かうかどうか判断しようとします。全員街へたどり着きたい事情があったので、このまま前進することに決定。


駅馬車のネタバレあらすじ:転

さらに続く道中で、ハットフィールドは身重のルーシーへの献身を示し、リンゴは皆に冷たい態度を取られているダラスに同情、そしてアル中のブーンはピーコックから酒瓶をせびって飲み続けます。次の中継地ドライフォークでは、軍人の夫が負傷したと聞かれたルーシーがショックで倒れ、産気づきます。酒でボロボロだったブーンも医者らしい態度に戻り、何とかルーシーから赤ん坊を取り上げます。女の子でした。騒動のあと、リンゴは同情を寄せていたダラスへ恋情をつのらせ、結婚して一緒に住もうといいますが、ダラスはハッキリした返事を与えません。
駅馬車の結末

アパッチの狼煙を見た一同は回り道をして馬車を進ませますが、やがてアパッチは駅馬車を襲撃してきます。リンゴを中心に乗客たちは必死の応戦。ピーコックとバックが負傷、ハットフィールドが死亡しますが、騎兵隊が到着したことで何とか他の乗客は助かります。行き着いたローズバーグで、結局ゲートウッドは逮捕。ルーシーも夫が軽症だった事を知り安堵します。リンゴはプラマー兄弟と決闘。彼らを倒します。保安官はわざと見知らぬふりをし、リンゴを解放。リンゴは一緒に暮らすことを決意したダラスと2人、馬車に乗って去ってゆきます。
(以上ネットより)


(感想)

昔、数回見たけれど、細かいところは忘れていた。
何でもどんどん忘れるなア。淀川さんなんか、昔の映画でもよく覚えてらっしゃったけどなあ。
まあ、比較する方があたおか(頭おかしい)


クライマックスのアパッチ襲撃のシーンばかり印象に残っていたが、これは
駅馬車に乗り合わせた人々の人間模様。

皆、それぞれの事情を抱えているが、あの賭博師は妊娠中の若妻に対し、初めから
思慕を寄せているような描写があったが、何故だったのだろう。以前に何か
いきさつがあったのか?それともただの一目ぼれなのか?
そのあたりはわからなかった。

酒飲みのドク(ブーン)もとても面白いキャラクター。こういう人物が
一人いるとユーモラスでいい。
「リバティバランスを撃った男」の新聞記者のような役どころだ。

お酒のセールスマンのキャラクターも良かった。真面目で気が弱く、ブーンに
押しまくられている感じだったが、妊娠していた若妻が産気づいて
ブーンが無事赤子を取り上げたものの、アパッチの襲撃が懸念される
切迫した状況になり、みな、すぐ出立すべき、との声が上がる中、
私は子供が五人いる、その立場から今すぐでなく明日にすべき、と
毅然と言い放つシーンは感動的ですらあった。


セリフがよくできている。
例えば飲み代がたまっているブーンに対して酒場の親父が
「口数が金なら上客だ」と言う。とても洒落ていてセンスがいい。


賭博師の持っていたグラスに「グリーンフィールド家」の紋章があることに
妊婦さんが気づき、指摘すると賭博師は「賭けで手に入れた」などという。

しかし最後の方で撃たれた賭博師が「グリーンフィールド判事に伝言を・・・」
「不肖の息子が・・・」とだけ言って絶命する。
もう、それだけで彼の背景がくみ取れる。
最小限のセリフで目に見えていることだけでなく、その背後にまで
想像が及ぶように作りこまれていて感心した。

ジョン・ウエインは途中から登場するが、画面に現れたとたん、
パアッと華やぐ。若くてカッコいい。

最後も保安官の粋な計らいがあり、気分良く見終えることができる娯楽作である。


今、見れば先住民族の描き方はどうなのかとか
色々あるだろうが、ただ、一つの映画としてみた場合、
やはり傑作であることに間違いない。
ここはひとつ、昔のことゆえ、大目に見て映画そのものを楽しみたい。
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マラヴィータ

映画「マラヴィータ」のあらすじと感想

フランスのノルマンディー地方の田舎町に引っ越してきたアメリカ人のブレイク一家。主人のフレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)は元マフィアで、FBIの証人保護プログラムを適用されているため、一家は世界中を転々としながら暮らしている。そんなある日、フレッドに恨みを持つマフィアのドンが彼らの居場所を特定し、殺し屋軍団を送り込むが……。
-「シネマトゥデイ」-

監督・製作・脚本
=リュック・ベッソン

製作総指揮
=マーティン・スコセッシ

出演
=ロバート・デ・ニーロ
=ミシェル・ファイファー
=トミー・リー・ジョーンズ
=ディアナ・アグロン
=ジョン・ディレオ
=ジミー・パルンボ
=ドメニク・ランバルドッツィ


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(感想)
設定としては面白い。
証人保護プログラムを適用されている一家が、元マフィア。
だから、引っ越し先でも「マトモ」じゃない対応があったり。
その辺の常識とのズレが面白い。

中でも娘は転校先の男子に早速ナンパされるが、
ちょっとでも彼女に触れようものなら、ラケットでボコボコに殴り倒す。
「あんたたちの人生は女で決まる!」「女を大切にしなさい!」と
一括するところはスカッとした。

元マフィアの家族が、ごく普通の家族のふりをし、地元に何とか溶け込もうと
悪戦苦闘・・・するのかと思いきや、結構マイペースで、
父親なんかは水道水が茶色なので水道局や役所へ抗議に行くが、
元は工場のせいだとわかり、ハナであしらわれたらそこの社長を殴り倒す。

その辺がコミカルではあるのだが、あまりに暴虐なのでちょっと
ひく。

最期の方も、その場所がマフィアにバレて(そのバレ方が有り得ないのだが面白かった)
家族が襲われ、万事休す・・・かと思いきや、何とか危機を脱する。

しかし、その際、全く関係のない近隣の人々まで殺されてしまう描写があり、
あれでは後味が悪い。
コミカルならコミカルで、笑って終わりにできるようなものにしてほしかった。
設定が面白いだけに残念だった。

秋刀魚の味

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小津安二郎1962年の作品。




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小津最後の作品。

この映画も何度か見ているが、父親が適齢期の娘を嫁にやる話、という
お馴染みの物語、と思っていたが、
今回見直してみて、確かにその定型をもちつつも
やはり、老境の寂しさや現実の厳しさがそこかしこ描かれており
何とも身につまされる一作だと改めて感じる。

学生時代の友人三人との飲み屋での会合が何度なく出てくる。
こういう友好関係がとても好ましい。
学生時代を知っているからこそ、互いの老いを実感したり
嗤ったりできる仲なのがいい。
そのうちの一人は若い嫁を娶り、他の二人は少し焼きもちを焼いて
ちょっとした冗談を言う。
その冗談のお返しが後であるのだが、あれには見ているこちらも
騙されてしまった。その辺も面白かった。

クラス会で恩師を招き楽しいひと時を過ごすのだが、その恩師は
今は中華屋を行き遅れた娘とともに営んでいる。
そしてその恩師は「ついつい、娘を便利に使ってしまって、嫁に出しそびれてしまった、
失敗した・・・」と悔やむのだった。その姿を見て笠智衆扮する主人公は
自分もああはなりたくない、と暢気に構えていた気持ちが一転し、
娘を嫁に出すべく色々奔走する。

結局、娘が思いを寄せていた男性はすでにお付き合いしている女性がいて
娘の思いはかなわなかったが、笠智衆の友人の縁談話を受け入れ
娘は嫁ぐのだった。

そのあたり、娘に事実を言わねばならない気まずさ、またそれを
明るく受け入れたかに見えた娘の態度にホッとしたよと言う父だが
実は陰で娘は泣いていたというシークエンスも、
男親は女心をわかってない、と描かれていて面白い。


それから岸田今日子扮するママのバーで偶然、海軍時代の部下(加東大介)と
出会って軍艦マーチが流れる中、思い出話をするシーンも印象的だ。
「どうして日本は負けちゃったんですかねー。」
日本がもし勝ってたら・・・
なんて会話をするのが、まだ戦後17年しか経っていなく、
まだまだ戦争は近いもので、線上に行った人たちも大勢いた時代だったのだ、と
実感させられる。
小津自身も出征しているので、その体験が強く反映されているのだろう。


娘を嫁にやり、大学生の息子はまだ家におり、息子も
ご飯炊いてやるからさあ、などと言うのだが
それでも一人娘がいなくなった家は寂寞としている。
人間は一人なんだなあと感じさせられる。


小津作品の魅力の一つにはセリフのリズムの良さがある。
一定のリズムがあり、現実にはあんな喋り方はしないかもしれないが
心地よくてずっと聞いていたくなるような麻薬性がある。

今回はえらく親父同士の際どい会話もあったが、老いが忍び寄る世代にとって
切実なものなのかもしれない。


岩下志麻扮する娘は、母親代わりで家事全般をこなし、仕事もしているのだが
そんな環境のため、結婚する気はなかった。
好感を持っている相手はいても、そんな状況ゆえに積極的に
付き合おうとかいう気もなかった。
そのためにその相手とはタイミングを逃してしまう。

父の勧め通り、別の縁談により結婚するのだが、この娘の気持ち自体は
どんなものだったのだろうか。
本当に結婚しなくていいと思っていたのだろうか。
また、そんな思いを父の意向で覆したかに見えたが、本当にそれで良かったのだろうか。
この映画の中でこの娘の真の気持ちはどうだったのかは
あまり描かれていない。
今の時代から見たら、娘の意思を無視し人権侵害だ、など言われてしまいそうだ。
時代によって考え方が変わり、生き方も大きく変わっていくものだ。





ちなみに以下はこの年のキネ旬のランキングだ。
錚々たる作品ぞろいでこの時期、日本映画がいかにレベルが高かったか、
あらためて痛感する。
このような映画が作られていたことに感謝する。
(秋刀魚の味は8位)



1.私は2歳
監督:市川崑
製作:永田秀雄 市川崑
原作:松田道雄
脚本:和田夏十
撮影:小林節雄
音楽:芥川也寸志
美術:千田隆
出演:鈴木博雄 山本富士子 船越英二 浦辺粂子

2.キューポラのある街
監督:浦山桐郎
企画:大塚和
原作:早船ちよ
脚本:今村昌平 浦山桐郎
撮影:姫田真左久
音楽:黛敏郎
美術:中村公彦
出演:吉永小百合 浜田光夫 東野英治郎 市川好郎

3.切腹
監督:小林正樹
製作:細谷辰雄
原作:滝口康彦
脚本:橋本忍
撮影:宮島義勇
音楽:武満徹
美術:大角純一 戸田重昌
出演:仲代達矢 石浜朗 岩下志麻 三国連太郎

4.破戒
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明
原作:島崎藤村
脚本:和田夏十
撮影:宮川一夫
音楽:芥川也寸志
美術:西岡善信
出演:市川雷蔵 船越英二 長門裕之 藤村志保

5.椿三十郎
監督:黒沢明
製作:田中友幸 菊島隆三
原作:山本周五郎
脚本:菊島隆三 小国英雄 黒沢明
撮影:小泉福造 斎藤孝雄
音楽:佐藤勝
美術:村木与四郎
出演:三船敏郎 仲代達矢 加山雄三 入江たか子 伊藤雄之助 団令子 小林桂樹

6.人間
監督:新藤兼人
製作:絲屋寿雄 能登節雄 湊保 松浦栄策
原作:野上弥生子
脚本:新藤兼人
撮影:黒田清己
音楽:林光
美術:新藤兼人
出演:殿山泰司 乙羽信子 佐藤慶 山本圭

7.おとし穴
監督:勅使河原宏
製作:大野忠
原作・脚本:安部公房
撮影:瀬川浩
音楽:一柳慧
美術:山崎正夫
出演:井川比佐志 大宮貫一 宮原カズオ 田中邦衛

8.秋刀魚の味
監督:小津安二郎
製作:山内静夫
脚本:野田高梧 小津安二郎
撮影:厚田雄春
音楽:斎藤高順
美術:浜田辰雄
出演:笠智衆 佐田啓二 岩下志麻 岡田茉莉子

9.にっぽんのお婆ちゃん
監督:今井正
製作:市川喜一
原作・脚本:水木洋子
撮影:中尾駿一郎
音楽:渡辺宙明
美術:江口準次
出演:ミヤコ蝶々 飯田蝶子 北林谷栄 東山千栄子

10.秋津温泉
監督:吉田喜重
製作:白井昌夫 岡田茉莉子
原作:藤原審爾
脚本:吉田喜重
撮影:成島東一郎
音楽:林光
美術:浜田辰雄
出演:岡田茉莉子 日高澄子 長門裕之 殿山泰司

11.山河あり
12.二人で歩いた幾春秋
13.ちいさこべ
14.充たされた生活
15.雁の寺
16.忍びの者
17.王将
18.恋や恋なすな恋
19.その夜は忘れない
20.からみ合い
21.黒の試走車
22.乳房を抱く娘たち
23.暗黒街最後の日
23.私たちの結婚
25.非情の青春
26.東京湾
26.誇り高き挑戦
26.女の一生
26.爛
30.女の座

ところでついでに外国映画のランキングものせるが
外国映画とて日本映画とそう変わらず、この時代のものは
やはり現代と比べるとかなりレベルが違う。
そしてハリウッド映画だけでなく、欧州映画も盛んで、
名作ぞろいなのが印象的だ。





外国映画
1.野いちご(1957)
監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
撮影:グンナール・フィッシャー
音楽:エリク・ノルドグレン
出演:ヴィクトル・シェストレム ビビ・アンデルセン

2.ニュールンベルグ裁判(1961)Judgement at Nuremberg
監督:スタンリー・クレイマー
原作:アビイ・マン
脚本:アビイ・マン スタンリー・クレイマー
撮影:アーネスト・ラズロ
音楽:アーネスト・ゴールド
出演:スペンサー・トレイシー バート・ランカスター

3.怒りの葡萄(1940)The Grapes of Wrath
監督:ジョン・フォード
原作:ジョン・スタインベック
脚本:ナナリイ・ジョンソン
撮影:グレッグ・トーランド
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ヘンリー・フォンダ ジェーン・ダーウェル ジョン・キャラダイン

4.情事(1960)
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ トニーノ・グエッラ エリオ・バルトリーニ
撮影:アルド・スカヴァルダ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
出演:ガブリエル・フェルゼッティ モニカ・ヴィッティ レア・マッサリ

5.太陽はひとりぼっち(1962)L'ecripse
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ トニーノ・グエッラ エリオ・バルトリーニ
撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
出演:アラン・ドロン モニカ・ヴィッティ

6.尼僧ヨアンナ(1961)Mother Joanna of the Angels
監督:イェジー・カワレロウィッチ
原作:ヤロスワフ・イワシキエウィッチ
脚本:ヤロスワフ・イワシキエウィッチ タデウシュ・コンウィツキー
撮影:イェジー・ウォイチック
音楽:アダム・ワラチニュスキー
出演:ルチーナ・ウィンニッカ ミエチスワフ・ウォイト

7.ウンベルト・D(1951)Umbert D.
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本:チェザーレ・ザバッティーニ
撮影:G・R・アルド
音楽:アレッサンドロ・チコニーニ
出演:カロル・バッティスティ マリア・ビア・カジリオ

8.夜(1961)La Norte
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ エンニオ・フラヤー トニーノ・グエッラ
撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツゥオ
音楽:ジョルジュ・ガスリーニ
出演:ジャンヌ・モロー マルチェロ・マストロヤンニ モニカ・ヴィッティ

9.ハスラー(1961)The Hustler
監督:ロバート・ロッセン
原作:ウォルター・デイビス
脚本:ロバート・ロッセン
撮影:ジーン・シャフトン
音楽:ケニョン・ホプキンス
出演:ポール・ニューマン ジャッキー・グリース ジョージ・C・スコット

9.噂の二人(1961)The Children's Hour
監督:ウィリアム・ワイラー
原作:リリアン・ヘルマン
脚本:ジョン・マイケル・ヘイス
撮影:フランス・プレイナー
音楽:アレックス・ノース
出演:オードリー・ヘプバーン シャーリー・マクレーン ジャームズ・ガーナー

11.死んでもいい
12.或る種の愛情
13.私生活
14.アレクサンドル・ネフスキー
15.生きる歓び
15.ハタリ!
17.史上最大の作戦
18.終身犯
19.脱獄
19.オルフェの遺言
21.2ペンスの希望
21.穴
21.壮絶!敵中突破
24.逃亡者
24.戦場
26.血とバラ
26.ローマの結婚
28.ボッカチオ'70
28.リバティ・バランスを射った男
28.壮烈トロヤの橋

最高殊勲夫人

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最高殊勲夫人

■公開:1959年
■制作:大映東京
■監督:増村保造
■原作:源氏鶏太
■脚本:白坂依志夫
■撮影:村井博
■美術:下河原友雄
■音楽:塚原哲夫
■主演:若尾文子
■寸評:「勘違いしていない」ときの若尾文子はカワイイ。

 野々宮杏子・若尾文子の姉二人、桃子・丹阿弥谷津子と梨子・近藤美恵子はともに
三原商事の社長秘書というポジションからそれぞれ社長の三原一郎・船越英二、重役の三原二郎・北原義郎に嫁いでいる。
桃子は三原家の三男、三郎・川口浩と杏子を結婚させよう画策するが、
当の杏子と三郎は専制的な桃子のやり方(と性格)に反発してそれぞれ恋人を作ろうとする。

 当人同士は実は嫌いでもなくどっちかというとお互いに好きなのだが、
他人様の思惑通りになるのは面白くない、そこで繰り広げられるドタバタが見どころ。
川口浩の十八番である「ちょっとスネたお坊ちゃま」キャラが日本映画には珍しく、見てる客が赤面しないラブコメディの世界でイキイキとはじける。
船越英二のちょっと浮気性、だけど上品でライトなスケベの性格も好き、二枚目の大の男があたふたする姿は文句なく面白い。
(以上ネットより)

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(感想)
昭和34年の作品ということで現代と比べると隔世の感がある。
時代背景は「専業主婦」「出世」「恋愛結婚」などのキーワードで表せる。
これから所得倍増となっていく頃だろうが、世の中、戦後だけれど勢いがある。
人々はイキイキし、結婚も社会的信用につながるためサラリーマンの必須アイテムみたいだし、
女性にとっても玉の輿、専業主婦になることが当然といった価値観。
会社へ入るのも「結婚相手を見つけるため」と、ハッキリ言いきって
ためらいもない。清々しい。
軽快なテンポで浮気の顛末が描かれ、姉の画策で、一人のサラリーマンが
左遷されかけるという理不尽が行われそうになりハラハラさせられたり、と
コメディとして気楽に楽しめる。

現代から見ると羨ましいような、いい時代だったなあーと
つくづく思う。
映画産業にとってもいい時代だったのだ。
テレビが登場するのが33年、その後
映画界は斜陽へと傾いていく。
そうなる前、この作品のような映画が作られていたのだ。
いい時代だ。

川口浩もお坊ちゃん育ちをいい方向で生かした役柄で
育ちがいいからこその魅力があるし、若尾文子もまだ、妖艶な役柄をやる前で
普通に気立てのいい現代女性を演じていてとても爽やか。
特に父親に対する言葉遣いが現代と違って丁寧であるが
それがごく自然なのが印象的だった。

アイヒマンショー

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監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
脚本:サイモン・ブロック
製作:ローレンス・ボーウェン、ケン・マーシャル
撮影:カルロス・カタラン
プロダクションデザイン:グレンヴィル・ホーナー
キャスティングディレクター:ジュリー・ハーケン
メイクアップ:エグレ・ミカラウスカイテ
衣装:ダイバ・ペトルリトレ
共同製作:シタル・タルワール
製作総指揮:フィリップ・クラーク
(2015年 イギリス制作 96分)
原題:THE EICHMANN SHOW

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
世界が震撼したナチスの戦犯アイヒマンを裁く“世紀の裁判”の制作・放映の裏側を描くヒューマンドラマ
1961年、エルサレム。革新派の敏腕TVプロデューサー、ミルトン・フルックマン(マーティン・フリーマン)は、アドルフ・アイヒマンの裁判を世界中にテレビ中継するという前代未聞の計画の実現に向けて、全力を注いでいた。
(公式サイトより転記)

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(感想)
映画としてはエンタテイメント性は低いと思う。
アイヒマン裁判を、TVで放映するテレビマンたちのお話で、その過程は
さほど描かれないで、壁にカメラを仕込んで、意識させないようにするなどの工夫が施されたことなどが
わかる。

しかし結局はテレビ故、視聴率を気にし、「今の表情撮ったか?」などと、
バラエテイやワイドショー番組に見られるような反応があったりして
単に「正義」や「ジャーナリズム」という綺麗ごとだけではないというのを描いているのが
正直だったのかもしれない。

生き残ったユダヤ人たちの証言も衝撃的で製作スタッフが気分悪くなるくだりもあるが
何よりも雄弁に物語るのは、記録映像と思しき動画だった。

その映像は昔、〇hkで放映されていた映像と同じようなものだったと思う。
あの時はもっと多くの映像を流していたと思う。
亡くなったユダヤ人たちの皮膚でブックカバーを作ったりしたことをその番組で
流していた。

アイヒマンは終始、そういう証言を聞いていても表情一つ変えない。
根っからの悪魔ではなく、人間がたまたま命令によってこのような悪をなしたなら、
もっと動揺したり、感情をあらわにするはずだ、とTVマンたちは思うのだが
彼としては「命令に従っただけなのに、何故裁かれなければならないのか」と
思っているようなある種不貞腐れた表情を続けていた。


最期には自分のやったことを認めた形ではあったが
戦争が悪だとか、ナチスが悪魔だとか、そういうことではなく、
誰もがこのような残虐性を持つ可能性があると覚悟して見なければならない。
今だって
「虐め殺す」ということが
実際、学校などで起きているのだ。

規模は違っていても、差別や偏見で人を追い詰め死に追いやるという
残酷性は、ナチスと何の変わりがあろうか。