満員電車

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満員電車

1957年3月27日公開



作品情報

大学卒業の青年を通して社会の真実の姿を描く異色作。
脚本は「日本橋」の和田夏十と市川崑の協同執筆になり、同じく市川崑が監督する。撮影は「愛の海峡」の村井博。
主なる出演者は「慕情の河」の川口浩、「大阪物語」の小野道子、「朝の口笛」の船越英二、ほかに川崎敬三、杉村春子、笠智衆、潮万太郎、見明凡太朗、山茶花究、
入江洋佑など。

映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。

茂呂井民雄は平和大学を卒業し駱駝麦酒株式会社に就職した。
日本には我々が希望をもって坐れる席は空いてない。訳もなくはりきらなくては、というのが彼の持論。社員講習の日、一の関の高校の教師となって行く同窓の壱岐留奈に逢い二人は軽くキスして別れた。講習が済むと民雄は尼ヶ崎へ赴任した。そこで彼は同僚、更利満から「健康が第一、怠けず休まず働かず」というサラリーマンの原則をきかされる。ある日、故郷の父から母が発狂したと知らせてきた。民雄は平和大学生課に月二千円で母の発狂の原因、治療を研究する学生を依頼した。応募したのは和紙破太郎。彼は民雄の父に会い市の有力者であることを利用して精神病院の設立を約束させる。ある日民雄の許に、県の財政縮小で整理された留奈が訪ねて来、生きるために結婚を迫った。しかし気持はあっても毎月の失費に追われる彼としては断るほかなく彼女はあっさり帰って行く。その後、民雄は膝の痛みでうった注射に苦しみ高熱のため髪が真白になってしまう。そこへ気狂いになった筈の母がきて、狂ったのは父だときかされる。民雄は病院で和紙に会い父を利用した彼を難詰する。そしてチャンスを利用する三段とびの持論をふりまわす和紙はそのゼスチュアの勢いが余ってバスにはねられ、止めようとした民雄は電柱に頭をぶっつけて昏倒。目がさめると髪はもとの黒。看護婦は精神に休養を与えたからだという。しかし尼ヶ崎に帰った彼はクビになっていた。安定所で職を求める彼に小学校の小使の口。そして群衆の中でばったり留奈に逢った彼は嬉しさの余り結婚を申込むが既に彼女は小使と結婚していた。そして--ある小学校での入学式に万国旗をあげる民雄の小使姿があった。
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作品データ
製作年 1957年
製作国 日本
上映時間 99分

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スタッフ
監督 市川崑
脚本 和田夏十 、 市川崑
企画 土井逸雄
製作 永田秀雅
撮影 村井博
美術 下河原友雄
音楽 宅孝二
録音 渡辺利一
照明 米山勇
閉じる
キャスト
茂呂井民雄 川口浩
茂呂井民雄の父権六 笠智衆
茂呂井民雄の母乙女 杉村春子
壱岐留奈 小野道子
和紙破太郎 川崎敬三
更利満 船越英二
山居直 潮万太郎
駱駝麦酒社長 山茶花究
総務部長 見明凡太朗
場場博士 伊東光一
大学総長 浜村純
若竹 入江洋佑
曾根武名夫 袋野元臣
歯科医 杉森麟
歯科医の奥さん 響令子
女歯科医 新宮信子
看護婦 葉山たか子
看護婦 半谷光子
洋服屋 佐々木正時
学生課長 酒井三郎
小学校々長 葛木香一
教頭 泉静治
教師 杉田康
工場長 花布辰男
営業部長 高村栄一
給与課長 春本富士夫
人事課長 南方伸夫
百貨店の女店員 宮代恵子
映画館の女 久保田紀子
体格の良い男 直木明
蒼白い顔の男 志保京助
無精たらしい男 此木透
(ネットより)

CSにて視聴

(感想)
まず、日本国最高学府の卒業式、として
明治時代の様子から画面は始まる。
卒業生はわずか数人、時代が現代に近づくほど
どんどん人数が増え、最後には講堂の外で式典が行われている。

これはまるで現代と同様。
最高学府は、選別された優秀な人間だけが入れるものだったのに
どんどん多くの者が入れるようになり、
「大学は出たけれど」といったように、必ずしも大学出が
印籠の役目は果たさなくなっているのだ。

主人公は川口浩、かなり若くて可愛らしい。
父には笠智衆、母には杉村春子、
その他船越英二や、川崎敬三など、大映の懐かしい顔が
揃っている。
内容はかなりシュールで、皮肉、風刺満載。
今でも通用すると思うし、今も当時とあまり変わってないと思った。
サラリーマンは「動かず、怠けず、働かず」などという同僚が
いたり、ある時急に足が痛くなって山ほど膏薬を
足一面に貼ったり、一晩で白髪になったり、と
今で言う「ストレス」に晒される様子が描かれている。

社会は満員電車のようなもので、自分の席は
なかなかない。
それでもどうにか社会に押し入って、一員にならねばならない
辛いけれど生きるためにそうするしかないという
そんな世の中をコミカルに描いている。

当時としては斬新だったと思う。
興行的にはどうだったかわからないが、
こういうブラックなコメデイは今でも珍しいと思う。
「黒い十人の女」と似たような路線かもしれない。
ちょっとした役で田宮二郎が出ていた。
とても若い!そしてやっぱりカッコよかった。
懐かしい俳優さんが大勢出ていて、豪華だった。
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スプリット(ネタばれあり)


解説

「シックス・センス」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマランが、
ジェームズ・マカボイを主演に迎えてメガホンを取ったサイコスリラー。
見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、
監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。
男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。
男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。
そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。
マカボイが多重人格の男を演じ、シャマランの前作「ヴィジット」に続き、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作を務める。


スタッフ

監督
M・ナイト・シャマラン
製作
M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム
脚本
M・ナイト・シャマラン

キャスト

ジェームズ・マカボイケビン
アニヤ・テイラー=ジョイケイシー
ベティ・バックリーフレッチャー
ジェシカ・スーラマルシア
ヘイリー・ルー・リチャードソンクレア

全てのスタッフ・キャストを見る
作品データ
原題 Split
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 117分

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5月19日  イオン桂川にて

この感想にはネタバレが含まれます。
未見の方は、ご注意ください。












*シャマランといえばやっぱり「シックスセンス」で、
あれを超えるものはシャマランの中ではもう出ないと思う。
ただ、駄作もあったのに、継続的に作品が作れているのは
凄いことだと思う。
あれ以降「アンブレイカブル」「サイン」「レデイウオーター」などを
見たが、どれも腰砕けといった印象。
ハードルがあがっているから、酷だとは思うのだが
どれも思わせぶりで、大仰すぎて、その割には
最後が尻つぼみ・・・という印象が、残念ながらしてしまう。

本作もそれ故、あまり期待していなかった。
期待しないで見て、ちょうどいい感じだった。
ただ、タイトルとか映画の始まり方とかはとても良かった。
ツカミはOK、なのだ。

だが、そこからは少しハラハラドキドキ感は薄れる。
私は怖がりなので、その方がいいのだが。
23人もの人格が内在する、という触れ込みだが
23人も出てこない。
映画上、それらを全て描いていられないのはわかる。
だったら7人くらいに最初からしておいても問題ないと思う。
インパクトがほしかったんだろうとは思うけど。
ビリー・ミリガン?をモデルにしてるのか。

過去のトラウマが原因で、人格が分裂してしまうという。
最後(24番目)の「人格」が更に現れることになるのだが、
それが全ての人格を凌駕して、それだけが残るのかと思ったら
そうでもなかった。
ジェームス・マカボイの「演技」が見所となっていくのだが
その点は微妙。

過去のトラウマに関しては、監禁されてる女の子の方が
詳しく描かれていて、そっちの方にも多重人格が
現れるどんでん返しかと思ったらそんなこともなかった。


結局、色々考えながら見た割には
次(アンブレイカブルとスプリットが融合する映画)に
繋げるための一作だった、ということで
ビーストが滅ぼされないのでそこが消化不良。
続きを見なければ、女の子のその後もわからないという
ちょっとあざとい商法だなとも思える。

怖がりの私でも、目をそらさず、ずっと見ていられるという
意味ではあまり怖さという点ではそこまでではないということかもしれない。

しかし実際、あんな風に巨大な駐車場で、いきなり
自分の車に全く身も知らぬ男が乗り込んできたら
怖いと思う。
そんな時はどう対処したらいいのか、
なんてことはこの映画を見たってわからない。

トランス

原題:Trance
2013/アメリカ、イギリス 上映時間101分
監督:ダニー・ボイル
製作:クリスチャン・コールソン
製作総指揮:バーナード・ベリュー、フランソワ・イベルネル、キャメロン・マッキントッシュ、テッサ・ロス、スティーブン・レイルズ、マーク・ロイバル
脚本:ジョー・アハーン、ジョン・ホッジ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
美術:マーク・ティルデスリー
衣装:スティラット・ラーラーブ
編集:ジョン・ハリス
音楽:リック・スミス

出演:ジェームズ・マカボイ、ロザリオ・ドーソン、バンサン・カッセル、ダニー・スパーニ、マット・クロス、ワハブ・シェイク、タペンス・ミドルトン

(あらすじ)
競売人(オークショナー)のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は、
ギャングと結託してオークション会場からゴヤの名画「魔女たちの飛翔」を盗み出すが、計画とは違う行動をとったためギャングのリーダーに殴られ、その衝撃で記憶が消えてしまう。
ギャングのリーダーは催眠療法(トランス)を使い、
サイモンが隠した絵画の場所を探ろうとするが、サイモンの記憶にはいくつもの異なるストーリーが存在し、探れば探るほど危険な領域に引きずり込まれていく。
(以上、映画.comより)

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(感想)
記憶喪失モノっていうジャンルがあるわけじゃないだろうが
近頃よくある。
その中でよくできていたと思うのは「メメント」など。
でもあれは、一回しか使えない隠し技。
記憶喪失でうまく作るのは工夫が必要だと思う。
昔のものだと「白い恐怖」なんかは正統派の記憶喪失で
とても面白かった。

この作品は単なる記憶喪失ではなく、精神科医による
「催眠療法」で「トランス状態」に陥らせ、
記憶を失わせる、あるいは改竄する、というもの。

そこで見る側は最初、ミスリードされてしまうのだが、
途中から現実なのか催眠中なのか、よくわからなくなってくる。そういう
曖昧な感覚になるのもこの頃よくある傾向だ。
確かに引き込まれるけれど、こいうのはやっぱり
「オチ」が重要だから、大概、なかなかうまくスッキリ着地できてない
ものが多い。
どんでん返しが目的化してしまうからかもしれない。

そしてグロテスクな描写が結構あるがあれも「コケオドシ」のようで
あり、そんな表現でなくてもいいとも思える。
結局、あの女医が催眠療法を駆使し、支配していたことになるが
それだけ強力な療法なら、ギャンブル中毒くらい治せるだろ、って話。

関係ないけど、真央ちゃんです。
美しいなあ。
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今シーズンのドラマ

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湊かなえ原作。
いつものようにこの人の作品は面白いし、引き込まれる。
原作未読なのでラストはどうなるかわからない。
面白いけど、いつものように最後がモヤっとするかも?
でも、連続ドラマで肝心な、続きが見たくなる、という点は
クリアしているのでいいと思う。
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運命の相手と、何とか結ばれようと四苦八苦するも
なかなかうまくいかない・・・。
ストーリー的には面白くなりそうなんだけど
如何せん、ヒロイン役の木村文乃に魅力がまったくない。
それどころか何が不満なのか常に無愛想で
可愛げがないにも程がある。
フカキョンとか、仲間由紀絵とか、新垣結衣とか
可愛い女優さんがいくらでもいるのに、何故この人にしたのかなあ。
亀梨もヤマピーも悪くはないので惜しい。
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これは酷い話。不倫といっても、何の罪悪感も抱いてない下衆の極みの
二人が人間として絶対好きになれないレベル。
だから主人公(はる)に天罰が下ることをひたすら願ってしまう
という、見ているものの根性を捻じ曲がらせてしまうような
キワモノ的なドラマ。
これで天罰がくだらなかったら、それこそこのドラマ自体が
ゲスの極み。
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「小さな巨人」
かつて映画で同盟の作品があったがまったく何の関係もない。
半沢の銀行が、警察に変わったようなお話。
面白くなくはないが、半沢ほどの爽快感もなく、二番煎じ的な感が
否めない。
キャステイングはいいと思う。
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「ダウントンアビー6」
ついにラストシーズン・・・。
そう思うと寂しい。
ベイツとアンナには不運なことばかりが続いたが、やっとアンナの
嫌疑も晴れ、子供についての悩みもどうにか打開できそうになったきて
やれやれ、といったところ。
カーソンさんとヒューズさんは結婚を決めた。
トーマスはリストラ候補になって、穏やかではない。
気の毒だが今までの行状を思うと自業自得か・・・。

しかし第二回のお話では初めてクローリー家に対して
怒りのようなものを感じた。
イーデイスの娘、マリゴールドを一時小作人に預けていたが
その妻がマリゴールドを実の娘のように思うようになり、
その愛情ゆえにマリゴールドを家に連れ帰ってしまうのだが
そのために小作人を別の土地に移らせるのだ。
ずいぶん勝手な話だ。すべて自分達の都合でしかない。
イーデイスは色々不運で気の毒な人だが、
小作人の妻は本気で愛情を持ってしまったのだ。
事実を打ち明けるべきだった。

しかし、格調高く、シニカルな笑いもあって見ごたえがあるドラマ。
これでおしまいになってしまうのは実に残念。
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「ホームランド5」
やはり見ごたえがある。
クインはサリンの被害でPTSDを患ってしまったようで
痛々しい。
キャリーはCIAをやめ、民間に勤めているようだ。
その中で、無実なのにテロリストとして殺害されてしまった
青年とかかわり、そのせいで協力関係にあった男性が殺害されてしまう。
娘はCIAの謀りで、キャリーから引き離されてしまう。
今回は国内テロがテーマのようだ。
イランは核開発中止の調印をしたものの、水面下で
北朝鮮と繋がっていて、お互いに核を持つべく
暗躍している・・・とこのドラマでは見立てている。
現実とリンクしているような話なので興味深く緊迫感もある。




番外
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「フランケンシュタインの恋」
第一回のちょうどこの画像のあたりで挫折してしまった。
とにかく二階堂ふみが可愛くない。
腹が立つ。
本当にこういう「ヒロイン」には向かない。
なぜ、もっと普通の女優を使わないのか。
綾瀬はるかとかでいいじゃないか。
本当に見ていて腹立たしいレベル。
なのでこれは第一回で離脱。

ファミリープロット


『ヒッチコックのファミリー・プロット』

あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説



詐欺師と泥棒という2組の悪党カップルが繰り広げるサスペンスコメディ。
謝礼金のために泥棒カップルを追い続ける詐欺師カップルであるが、
泥棒カップルは捕まると勘違いして彼らから逃げ回る。


あらすじ

『ヒッチコックのファミリー・プロット』のあらすじ

霊媒師として働くブランチは、死人の魂を自らの体に宿すことによって、生存者との会話を可能にする能力がある。

しかし、それはまったくの嘘。
謝礼金が目的の詐欺師である。
ある日、富豪の老婦人から、亡くなった妹と話したいと依頼を受けたフランは行方不明の甥を捜索することとなる。
甥は老婦人の跡継ぎであり、見つけた暁の謝礼金は1万ドルと言われた。
良いカモに出会えたと喜ぶブランチはパートナーのジョージとなんとか
息子を探し出そうとする。

ブランチのパートナーのジョージは捜索を続けているうちに跡継ぎの甥は
「エドワード・シューブリッジ」という名前で、養父母とともに亡くなったことを知る。

しかし、墓石を見ると明らかに甥のものが時間が経っておらず新しいものであった。調べるうちに「エドワード・シューブリッジ」は両親を殺害するために放火をし、
自らも死んだことにするため墓石をつくったことがわかった。
つまりエドワードは生きていたのである。墓石を作った職人からの話でエドワードは通称「エディ」と呼ばれており周囲から嫌われていたことも判明した。

エディは名前を変え、「アーサー・アダムソン」と名乗っていた。
アーサーはパートナーのフランと宝石泥棒をしては、
それ転売して生計を立てていた。
アーサーの悪友マロニーは偶然にもジョージがアーサーを捜索していることを知り、アーサーに忠告する。
過去を知られたくないアーサーはジョージとブランチを殺害しようと計画する。


評価




作品概要

公開日:1976年8月28日
上映時間:121分
ジャンル:コメディ、サスペンス
監督:アルフレッド・ヒッチコック
キャスト:カレン・ブラック、
ブルース・ダーン、
バーバラ・ハリス、
ウィリアム・ディベイン、
エド・ローター etc…

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(感想)
ヒッチコック最後の作品。
「トパーズ」あたりで映画がコケて、「ヒッチコックは終わった」などと
批評されたようだったが、その後母国イギリスへ戻ったヒッチコックは
「フレンジー」という作品を作り、再びヒットさせ高評価を得た。

そしてこの「ファミリープロット」
「フレンジー」のサイコ的な連続殺人犯と違い、
こちらはケチな詐欺師が主人公でユーモラスにストーリーは
展開していく。
でも、もう一組の男女は宝石泥棒で、要人を誘拐し
身代金代わりに宝石を要求するというやり方だ。
こちらはシリアスな犯罪者。
一応、誘拐しても命はとらず薬物で気を失わせ
宝石を手にした後、開放して入るのだが・・・。
が、ブランチに対しては「殺害」を実行しようとしていたのだから
やはり「凶悪犯」なのだ。
その凶悪犯に大富豪のお婆さんが遺産を譲るというのだが
・・・ということで冒頭から引き込まれていく。
さすがの手腕だ。

ヒッチコックにしては物足りない、という意見もあるようだが、
なかなか面白かった。
ヒッチコック70代にしてみずみずしいタッチで、
笑いどころも多々あり、私は大いに楽しめた。

ただ、この映画では「金髪」は出てくるものの、
かつての目も覚めるような美人というのは出てこない。
カレン・ブラックは個性的な顔、バーバラ・ハリスは
まあ、可愛いとは思えるけど。
そういう時代になっていたのだ。
今もハリウッド(だけに限らないが)で、正統派美人を
見つけるのは困難である。